住めばつくば

老犬のことと、30代OLが日々思うことを書いています

犬を飼い始めてから、子持ちの気持ちがわかるような気がする。

…気がするんだけど、一方で、子無しの気持ちは知ってるんだから、犬を飼っていない人の気持ちも忘れないようにしたいなと思います、という話。そしてその半分は、子持ちは子供がいなかった時の気持ちを忘れないでくれよな、という話。要は、犬と子供にまつわる愚痴と反省入り交じった雑多な話。

 

 

とりあえず最初に明確に「子供がいるとこんな感じなのか」と感じたのは、「年賀状に犬の写真を貼りたい」と思った時!戌年は貼ろうかな。

それから、犬を飼い始めてから、防災に関心を持つようになりました。自分ひとりの時はね、何とかなるだろとか、死んでも仕方ないか、くらいに思ってたんです。でも犬を飼い始めてからはこの子を守れないことを想像するといたたまれなくて、生き延びねば、できるだけ不自由させないよう備えねば、と思うようになりました。子供が生まれて責任感を持つとか、しっかりしなきゃと思うとかいうのも、こういう感じなのかなと思ったりしています。

 

あと、いつもいつも孫や子どもの話ばかりする人、写真を見せてくる人の気持ちも、わかるようになりました。私も犬の話ばかりしたい。犬の写真をいろんな人に見せたい。でもぶっちゃけ、仲良しの友達の子など一部の例外を除いて、他人の子供にそこまで興味持てなくないですか。なので、私も人と話す時には犬の話ばかりにならないよう、写真をあまり見せないよう心掛けています(その分SNSやブログで発散しているつもり)。よその人は私が思ってるほどうちの子を可愛いとは思ってないものだという当たり前のことを、忘れないようにしたいと思います。

で、以下は「忘れないようにしてくれよ」と思った例なのですが。

久しぶりの友人と会える飲み会に幼児を連れてきている方(私は親も子も初対面)がいて、私はその幼児に大変気に入られた(子供は心のきれいな人を見抜くって言いますもんねー!)がために、会いたかった友人とほとんど話せないということがありました。私は全く子供嫌いじゃないし、その子自体も可愛かった。ただ、親の「こんなに可愛いわが子に遊んでもらえて嬉しいでしょ、良かったですね!」という態度に、もやーっとしました。いやいや、可愛いけど別に私は子守をしに来たわけではないんで、初対面のあなたの子供に気に入られても、あなたが思ってるほどには嬉しくないんです。

でも犬だったらと考えると、わかる気がしてしまうのが危険。みんなうちの子のことが可愛いに違いないという気持ち。危ない。うちの子は世界一可愛いですが、みんな自分ちの子が世界一なので、うちの子が世界一なのは私だけである、ということを胸に刻まないと。当たり前のことがスルーっと脳から抜けそうになるんです。

犬連れてるとね、ゆきずりの人に「かわいい!」「見てみてワンちゃん、可愛いねー!」って声をかけられることがものすごく頻繁にあるんです。私が物心ついてから今までの30数年館で言われた可愛いを、彼は数か月で回収してるの。 だから気を付けてないとね、「そうでしょ?知ってる、だって可愛いもん」ってなっちゃうんですよ。

 

という話を友達にしたら、その人は久しぶりの高校の同級生8人との会食で、5人が子連れでてんやわんや、にぎやかで楽しかったけどろくに話ができなかったという話をしていました。「預ける人がいないとか、それぞれ事情はあるだろうから仕方ないことだと思うんだけど、みんなと話したくて新幹線に乗って行ったのに…みんなどんな気持ちで子供を連れてきているんだろう…」

1人であれだったんだから5人もいたら完全に子供のペースだし、落ち着いて話はできないだろうなと思いました。しかも相手は自分と話せないことを全然気にしてなかったりしたら、余計に残念かも。

 

でもここでまた、犬だったらと想像すると「8人中5人が犬連れの会食?!めっちゃ楽しそう!!」と思ってしまうのです…。ある程度は確実に犬に気をとられるし、しっかり落ち着いて話もできないと思う。でも犬を留守番させずに済んで、他の犬にも会わせられていい刺激になるし、友達にも犬を見せられるし…。

ああ危ない、犬に気を取られて友人と十分話ができないことをスルーしようとしている。残念だと思った側の気持ちを、忘れないようにしないと。

 

 

ーーーあと犬とは関係ないのですが、このエピソードでもう一つ彼女に共感したことがあります。

「思うように友達と話ができなくて残念だったけど、子供がいないから僻んでいる、と思われるのではないかと思うと誰にも言えなかったし、自分でも、子供がいないから寛容になれないのだろうかと落ち込んだ」という点。もうー!わかりすぎる。

この「僻んでいると思われるのではないか」というの、自分でも「いやいや誰がそんなこと言うんだよ、何と戦ってるんだよ」と思いながら、それでも思わずにいられないんです。自分が作り出した仮想敵に過ぎないと、わかっていても…。

 

でも、この間動物病院の待ち時間に読んでいた雑誌のお悩み相談コーナーで、こんな相談がありました。

「何年も前から私の子供込みで遊んでいる先輩から、『あなたの事が嫌いになったわけではないけど、会うと毎回子供のペースになってしまうのがしんどいので、しばらく距離を置きたい』と言われました。もしかしたら先輩も子供が欲しくて、私の子供を見るといろいろ考えてしまうのかもしれません。私は今まで通り仲良くしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか」

 

ほらーーー!思ってるやん!「子供が欲しいから僻んでるのかしら?」って思ってるやん!!しかも「今まで通り」って二人の関係が自分の子供のペースになってることを全く問題視してないやん!やっぱりおるんやこういう人!!

仮想敵が、仮想でなかったとわかった瞬間でした。

 

でもまあ結局「僻んでると思われたから何なんだ知るかよ」というところに落ち着くんですけどね。戦う必要のない敵であることに変わりはない。

私の友達はそんなこと思うような人たちではないし、それ以外の人にどう思われててもどうでもいいはずなんだよね。本当は。

私だって友達とお子込みで会うこともあるけど、お子抜きの大人同士の友人関係をちゃんと大事にしてくれるから、お子込みの時も楽しめるし、子供にもまた会いたいなと思う。

 

ちなみに回答者(北斗晶だったかな)からは、「先輩はあなたと話したいのに毎回子供中心になるのに疲れただけなのでは。確かに子供が欲しいのかもしれないけど、関係ないかもしれない。どっちにしろ先輩は何年も我慢していたのだろう。とりあえず我慢させた非礼を詫びろ」という明快な答えで、胸がすっとしました。