ささやかなお祝いセレモニーでの花束贈呈の時、もらう人とゆかりのある人から渡してもらおうと考えていたんだけど、ゆかりある人が男性ばかりだったため、「こういうのは女性から渡したほうが喜ぶでしょう」と当人に会ったこともない女性を任命しようとする人が、複数いました。任命されそうになった女性陣は当然「は?なんで?いやですけど」という反応。
「もうそういう時代じゃないんで、男女関係なくお仕事でご縁のあった方からお渡しいただいたほうが良いです。そもそも出席者ほとんど男性なので渡す女性いませんし」で押し切ったけれど、当たり前のように「こういうのは女性から」って言う人が、言っていいと思っている人が、身近にこんなにいるということにちょっとクラっとしました。
「そういう時代じゃない?!」とぎょっとされたけど、「はぁ、ないですねー」で流しました。
こういう、悪気のないダメな発言、ままあります。悪気がないから、遠慮もない。ストライクだと思ってるみたいだけど、それ、デッドボール。当たってる。私に当たってる。「いってえな!」って言うと「なんで^^?」って聞いてくる。当たってるんだから痛いの当たり前なのに、なんで痛いのか説明しないといけない。つらい。しかもよほどうまくやらないと、その過程でさらに剛速球当てられる危険性がある。
「たかがこれくらいでダメなの?じゃあもう何もしゃべれないな!」
「心配しなくてももっと若くてかわいい子にしか言わないよ!」
私もしんどいから、毎回は抗議できません。流すのがオトナだからじゃない、ただ楽なほうに逃げているだけ。
今回は結果オーライだったけど、本当はもっといい言い方があったんじゃないかと思っています。なぜダメなのか、私の言い方じゃ伝わってないと思う。それは伝わってないのに、私がその発言を差別的だと思ったという事実だけビシッと伝わってショックを与えてると思う。
淡々と説明すれば良いというわけでもなくて、プライドを傷つけて逆ギレされたら伝わらないどころかこっちが余計に傷つくことになる。
後から思い直して「でも確かに言われてみれば差別的だったかな…」なんて思ってくれたらいいけど、思わないだろうなあ…。
女性の淹れたお茶はまずい、と言われたら誰だってそれが言っちゃいけないことだとわかると思うけれど、おいしいと言ってるんだから良いだろう、ってなっちゃうんですよね。
どうしたら自分も相手も傷つけずに伝えられるのか、悶々とした一日でした。
誰かよい方法があったら教えてください。
「諦めが肝心、若いなあ」「男心をくすぐってうまく転がせばいいのよ」等というオトナのふりをした現状追認・問題放棄オバサンにはなりたくないので、そっち方面のアドバイスは結構です。