住めば都 

老犬のことと、30代OLが日々思うことを書いています

犬、東大に行く

いつもながら、本当に悪い時には書けなかったのですが、犬が体調を崩しました。鼻が詰まってるのか、のどが詰まってるのか、息が苦しそうで。

いつもの病院に行ってもさっと見て「うちでは検査できませんね」と言われたので、別の病院に行ったところ、「のどの奥に何かあるようです。紹介状書くので東大病院に行ってください」と言われました。

東大病院って犬も見てくれるの??と思ったら、東大農学部に動物医療センターがあるんですね。

獣医さんが予約を入れてくれて、3週間後に精密検査を受けることになりました。

この時点で「3週間先ってことは一大事じゃないんだな」と思ってちょっとだけほっとしたものの、犬は苦しそうだったのでやっぱり私も夜眠れないほど心配でした。睡眠時無呼吸症候群の人間と同じで、犬もいびきかいて、途中で呼吸が止まったりするんですよ。今まで一度も起こらなかったことが、一晩に何回も起こるの。もう怖くて。いつも眠りが浅いのに、そういう時に限ってゆすっても起きなかったりするの。お願いだから息をして!!って何度も思った。

しかし3週間のうちに、徐々に犬の症状は落ち着いてきました。今もいびきはちょっとかくし、やっぱり詰まってる感じはするんだけど、苦しそうに見えることは減りました。

 

東大での検査の結果、診断は唾液腺嚢胞。手術できなくはないけど、再発の可能性も低くないし、現時点で症状が落ち着いてるならこのまま様子見で…ということになりました。

すぐ死んでしまうようなことは無いみたいでほっとしたけど、今よりも楽にしてあげることができないのは、すごくやきもきします…。代わってあげたい。どうせ運動量少ないデスクワーカーなんだから鼻くらい詰まってていいんですよ。その詰まりこっちによこしてよ。自分が辛いほうが犬が辛いよりマシ、ってきれいごととかじゃなくて本当にそう思う。自分の辛さならわかるけど、犬がどれくらい辛いかわからないのがとても不安だから。

 

東大の獣医さんたちは、とても親切でした。親身に聞いてくれるし、バカ扱いしないで説明してくれるし、犬にも優しく触ってくれる。ぜったいぜったい忙しいのに。インターン若い獣医さんが特に優しくて、犬もいつもの病院よりむしろリラックスして見えました。

受付とか会計の人も感じよくてきぱきしていたし、いい病院だなあと思いました。

 

ただ、疲れた。遠い。犬しょって電車はしんどい。朝6時に出て、帰宅は18時。

朝9時からの検査で、普通に行くとラッシュのTXおよび千代田線という地獄みてーな環境で犬抱えて耐える(周りも)ことになってしまうので、早起きして6時台のTXに乗り、千代田線は避けて山手線で上野まで出て、上野公園をゆっくり歩いて向かうことにしました。犬もちょっとだけ気分転換に散歩させたいし。

山手線の混雑が心配だったけど、JR東日本のアプリに入っている「山手線混雑統計」によると内回りと外回りでラッシュが全然違って、朝7~8時の内回りの東京→上野はまっっったく混んでないとのこと。半信半疑だったけど行ってみたらマジマジのマジでガラガラでした。ちょっとしか乗らないのがもったいないくらい。

上野からグーグルマップで東大動物医療センターを目指したのですが、結構アップダウンもあるし、犬しょってるしいい感じに汗ばんでしまいました。そして東大農学部のレストラン客用通用口(鍵がかかってる。インターホンはレストラン開店の11時まで応答なし)の前で案内を終了するグーグルマップ。絶対許さないからな。

通用口からは徒歩1分との表示だったのですが、もちろん入れないので10分かけて農学部南門まで回りました。犬しょって。汗だくだわ。

 

待合室はすでに人でいっぱいだったけど、15分くらいで呼ばれました。インターンの先生にいろいろ話聞いてもらって、最近のいびき録画などみせて、検査に回すことに。

それにしても「声帯除去はいつ頃ですか」「歯はいつごろから無いんですか」って聞かれても、うちに来る前のことは何もわからないのよね。保護犬の成育歴は謎だらけ。そもそも歳すらわからないし…子犬から飼ってる人はみんな知ってることなんだと思うとちょっと悔しかったです。私もこの子のこと知ってたかったよ~

1時間くらいでレントゲンと血液検査の結果が出て、こんどは全身麻酔でCTを受けましょうとのこと。地元の病院ではできないのでもちろんお願いしました。

こんどは4時間かかるので外出していいですよと言われて、ふらふら外に出ました。4時間あればいろいろできると思ったけど、犬のことも気になるし、いろいろ考えるだけであんまりしたいことは思いつかなかったなあ。うろうろして、タピオカを飲みました。おいしかった。途中で雨に降られて、びしょびしょになって傘を買ったりして、なんだかただ疲れて病院に戻りました。ぼんやりしてたからめっちゃ蚊に刺されたし。

 

早めに帰ったら早めに犬が出てきました。麻酔から無事に覚めて、「よくわかんないけどなんかされた~」と困惑気味に寄ってきました。がんばったね…。

説明を受けて、病院を後にしたのが16時すぎ。なんとかギリギリ、殺人的なラッシュになる前に千代田線→TXに乗れました。よかった。傘買って荷物増えたけど、杖にもなって助かった。

犬を背負うために買ったリュック型のキャリーバッグが歩いているうちにどんどん型崩れしてバランス取れなかったこともあり、本当にいろんなところに力を入れて立っていたので、今も体中がギシギシ言ってます。リュック、7000円もしたのに…。なお検査費用はトータル約10万円!! 犬を守るには体力とともに財力がいる…!

 

あと、いつもの動物病院は爪切りとか予防接種とかで元気な子も割と来ているんだけど、東大動物医療センターは基本的に紹介状がある犬猫が来てるので、具合の悪い子ばかりでした。シニア犬も多かったし。うちの子は比較的元気なほうなんだけど、やっぱりこれからのことをいろいろ考えてしまいます。

今回は獣医さん側から、「判断に迷うけど、様子見で良いと思う」と方針を示してもらえたので良かったけど、説明を聞きながら一時的に「判断に迷うということは私が決めないといけないということ?」と緊張が走りました。

今後、私が命にかかわる選択をしなければならないことがあるかもしれません。その時ちゃんと決められるだろうか。一人暮らしなので家族と話し合って決めるなんてことはできないし、犬自身もしゃべらないので、私が一人で決めないと。例えば、安楽死とか、であっても。

一人で動物を飼うということは、こういうことなんだ、と改めて思いました。わかっていたつもりだったけど。大変なのは散歩でも掃除でもなく、全部一人で決めなきゃいけないこと、と実感。

 

それに犬は数年以内に死ぬ、ということを嫌でも今回のことで突き付けられました。覚悟できていたつもり、わかっていたつもり、でもやっぱり覚悟なんかできるわけないわ。

犬飼いの先輩に話したら「いざという時のために心の準備できてるつもりでも、いざっぽい時がきたら見事に動揺しちゃいますね~」とのこと。自分だけじゃないとちょっとほっとしました。

でもその時が来たら、動揺に負けないで、ちゃんと必要なことを決めないといけませんよね。ほかに決める人いないんだから。

 

いざという時に備えて、まずはできることから…体力と財力か。労働しよ…。